吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト列伝」を毎日発信している。サラリーマン時代は経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは、「保険の外交のおばちゃん クセが強い」です。
ほっとくと自分に酔いしれる 保険のおばちゃん
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
俺が入っている生命保険の担当のおばちゃんのことを言いたい。
もうかれこれ30年くらい続けて入っている保険がある。
もちろん、何度か更新している。
10年で満期になり、その都度内容を見直し、金額も年齢とともに高上りになっていく。
まあ、そんなことはどうでもいい。
問題は、この担当のおばちゃんだ。
俺の保険の担当のおばちゃんは、自称65歳、俺がこの会社の保険に入った時からいるので、30年以上この仕事を続けているということだ。
それはそれですごい。
しかし、このおばちゃんは、とてもクセが強い。
肩パットの入ったベージュのスーツ。
肥満体形。
おばさんパーマ。
シミだらけの顔に厚化粧。
自分のことを「あっち」と言う。
何年かに1回なんだか知らないが手続きがあるから会いたいとのことで、マックに呼び出される。
その時、おばちゃんは人の話をあまり聞かず、ほっとくと自分に酔いしれ、「いいこと」を言おうとする。
その内容の大半は、家族の自慢だ。
「旦那は、個人営業でタイヤの販売をやっているが、客に信頼され、何年も相当の売り上げを上げている。それは、本人の力によるものではなく、妻の私(あっち)の支えあってのものだ」
「息子は、大学(Fランク)を出て3年間サラリーマンをやっていたが、わけあって辞めてからは、実家にいながらバイトをしている。頼りないが、とてもいい子。私(あっち)はこの子の人間性を大いに認めている」
「娘は器量に欠けるが、とてもやさしい女。カナダ人の旦那と3人の子供と幸せに暮らしている」
「私(あっち)は、保険の仕事を始めて30年以上なる。そこまで続けてこられたのは、もちろんお客様に支えられたおかげだが、それ以上に、私(あっち)が、お客様を愛し、誠意をもって接してきたからだと思う。そして私(あっち)は根性がある」
そんな感じで、1時間半休むことなく自分の自慢話を酔いしれてするのである。
俺も、少しくらい自分の話をするにはするが、適当に相槌を打ち、すぐに自慢話に戻る。
ホントにクセが強すぎる。
ていうか、それだから保険外交員の仕事なんか30年以上続けてこられたんだろうね。
おばちゃんは、ここ数年「純烈」とかいう、中年男子のコーラスグループに夢中らしく、CDをコピーして何枚かくれた。
LiLiCoの旦那の小田井 涼平とかいうおっさんが好きなんだって。
LiLiCoがプロレスを引退したとかなんとか言っていたけど、LiLiCoってプロレスラーだったんだね。
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