シニア・団塊の世代は、なぜバイト先で「セクハラ発言」を繰り返すのか?

老人アルバイターの話はなぜつまらないのか
吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人アルバイターの特徴を分析。老人の「アルバイト列伝」を日々発信。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。「老害」とは言わせんぜ!

 

団塊の世代の象徴、老人アルバイター評論家の吉田ゴンザブローでございます。

いやー、とにかく世間では老人は嫌われてますねー。そんなにいじめないでよ。俺たちの過去の納税額はどれくらいか知ってるのかい。

ま、いっか・・・。

ところで、この前、とても面白い本を読んだ。

それは、「トラックドライバーにも言わせて」(著者:橋本愛喜/新潮新書)である。

元・長距離トラックドライバーの著者(女性)が、「昨今の日本の道路で起きる諸問題、物流業界の今後の改善点」(本書より)などをつづった作品である。

本線からちょっとずれてしまうかもしれないが、とても興味ぶかい文章があったので、ここで紹介したい。

女性トラックドライバーのセクハラ被害について書かれた箇所なのだが、老人アルバイターの我々のことを揶揄されているような気がして思わずたじろいでしまったよ。

本書より一部摘記する。

荷下ろしをしようとトラックの荷台に乗り込んだ時、50代ほどの男性担当者にこんな言葉を掛けられたことがあった。「たくましいね。今度来るときはスカート穿いてきてよ」

 

(略)

 

「交際相手はウチの工場で何人か探せばいい」、「重い荷物の積み込みを手伝うから、その代わり今度デートしてくれ」、「トラックって後ろにベッドあるんでしょ」。

 

幸か不幸か、彼らのこうした言動には悪意がない。一部の女性がそれらに苦し紛れの笑顔を返すのは、相手が「仕事相手」だからであり、男性だからではないのだが、彼らはそれを「ウケた」と勘違いし、「女性とのコミュニケーション手段」として繰り返し口にしてしまうようになるのだ。

いやー、ひどい話だねぇ。おじさん達は、女性ドライバーに対し、「お客様」の立場をいいことにセクハラ発言を頻繁にしているんだって。

女性ドライバーは「仕事相手」だから、愛想笑いしていることを「ウケた」と勘違いしていい気になってるんだねー。同性として恥ずかしい限りだ。

しかし、これは他人事ではない。我々老人アルバイターのジジ達も同じようなことをついやっている。

アルバイト仲間の若い女性や、会社の女性社員に、ウケると思って「セクハラ発言」的なことをしゃべりたがるのが、老人アルバイターだ。

当然、ウケるわけはなく、嫌な顔をされる。あるいは、特に嫌な顔はされないが、その後何となく浮き上がってしまう。

そして、傷つく。なぜウケない?何がいけない?

老人アルバイター達は、その理由(ウケないこと)を理解しきれていない。

こういう「セクハラ発言」的なことを言いたがるのは、たいてい、現役時代、上席にいたヤツらばかりである。

「俺は、サラリーマン時代は面白いと言われていた」などと勘違いしているが、それは、ただ上司だったからだけなのだ。

部下の女性達は、管理職や役員の立場のあなただから、ちゃんと笑って聞いてくれていた。

ただそれだけのことだ。

ただのジジイと化したあんたの「いやらしい話」など聞いてくれる奇特な女性などいやしない。

老人アルバイターはセクハラ発言を、笑って聞いてくれる環境などないということを肝に銘じろ!

俺たちはただのジジイである。それ以上でもそれ以下でもない。

どうしても若い女性とからみたかったら、どうしたらいいって?

知るかー。オカンに電話して聞けや!

 

 

※当サイトはある人物の依頼により立ち上げました。当サイトに登場する人物や職場などはすべて架空のものですが、実在する人物に取材をし、その方の話をモデルにし、本人と特定できないように大幅に修正しております。

 

 

 

 

 

吉田ゴンザブローについて
老人アルバイター

昭和24年生まれ・団塊の世代、吉田ゴンザブローは今日も生きる、生き続ける。「老害」「死んでほしい」と言われようが絶対に引くことはない。『老人アルバイターは、夢はないが、ささやかな幸せがある!』この言葉を信じて、2つのアルバイトを掛けもちする。スーパー老人アルバイター(評論家)・吉田ゴンザブローはブログで生き様を発信し続けます!

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