吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年生まれの団塊の世代。シニア世代を代表し、老人アルバイターの特徴を分析。老人の「アルバイト列伝」を日々発信。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
コロナコロナと何かと大変なご時世だが、コロナがなくてもじゅうぶん大変な貧乏老人だ。
今回は、老人アルバイターとは少しかけはなれているが、バイト先の別の部署に面白い女がいるんで紹介したい。
その名は、長谷川明美(40歳)。
誰がつけたか知らないが、人は彼女を「パートあけみ・40歳」と呼ぶ。
40歳。バツ1、高校生2人の子もち。8歳年下のカレシがいる。
ビゲンの5番。枝毛。ミッキーマウスがプリントされたデニムのトートバッグ。真っ赤なニューバランスのスニーカーで毎朝元気に登場する。
「アタシー、中村アンみたいな髪型にしようかなって悩んでるんすー」
「コロナでカレシにあえなくて、つらいんすよー」
「ワンチャン、カレシに逢いにいこうかなー」
「前歯がかけちゃったからインプラントにしようかな。」
聞かれもしないのに、誰彼かまわず、くだらねー話を語りまくる。
ていうか、あけみ。インプラントっていくらするのかわかってるのか?1本40万くらいするんだぞ・・・。
老婆心ながら言っておくが、若いパート仲間からは陰でいじられてるぞ。気を付けなさい。
しかも、上司や社員連中には人懐っこく話しかけるのに、俺たち老人アルバイター軍団には挨拶すらしない。。
あの、人を見て態度を豹変させる姑息な人柄。最高じゃねーか。ゾクゾクするよ。
あけみは何も知らないから教えてやる。お前はすでにババアなんだよ。高校生の子供がいて「カレシ」だかなんだか知らないけど、32歳のカレシが、高校生の子供がいるオバサンを真剣にかまうわけはないだろう。
中村アンだか、ゆきぽよだか知らないけども、もうちょっと年齢相応の大人にならなきゃ、後々不幸になっちまうぜ!
まあ、そういうことだ。
どういうことだ?
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