吉田ゴンザブロー
老人アルバイター評論家。昭和24年生まれ。老人アルバイターの生態を解析し、世の中をぶった斬っている。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。彼こそが、真の老人アルバイターであり、自他ともに認める人格者でもある。(写真はイメージ)
老人アルバイター評論家、吉田ゴンザブローです。
最近いいことありませんなー。
ところで、俺には孫が二人いる。
可愛くてしょうがいないし、「目に入れても痛くない」なんて言っているが、実のところけっこうむかついている。
ここだけの話だが、けっこう嫌いかもしれん。
親が甘やかし放題で、何でも買い与えてしまっているから、わがままでどうしようもなく育っちまった。上の子なんかは、最近は私のことを軽く見ていて、ドロップキックを打ち込んできたり、「小遣いが少ない!」だの、「じいちゃんと話しても得るものがない!」なんてはっきりのたまいやがる。
大人気ないが、マジでぶん殴ってやりたいと思う。しかし、器が小さいと思われるのがいやで、「ハッハッハッ、学のないジイチャンだからな。得るものなくてすまないねー。」なんて言って笑ってながしているが、内心つらいし、夜も眠れなくなる。
そんな時に心を癒してくれるもの。
意外かもしれないが、アルバイト先での労働だ。
バイトをしていれば、全てを忘れられる。
家から出られるし、気分転換にもなる。
アルバイトするのも悪いことばかりじゃねぇよなー。
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