吉田ゴンザブロー
老人アルバイター評論家。昭和24年生まれ。老人アルバイターの生態を解析し、世の中をぶった斬っている。某私立大学経済学部卒。中小食品メーカーに入社。部長職に上り詰めたが、定年退職手前で会社が事実上倒産。現在はとある事情から、スポーツクラブの会員専用駐車場と大手コンビニ弁当工場のダブルワーカー。彼こそが、真の老人アルバイターであり、自他ともに認める人格者でもある。(写真はイメージ)
老人アルバイター評論家の吉田ゴンザブローです。
高島保というDJの音楽番組「バンバンレディオ」に毎日メール投稿している、71歳のしがないジジイだ。
だいぶん前のはなしだが、警備員、そう、ガードマンを2年ほどやっていたことがある。俺の主な現場は、路上での交通誘導か土木現場、生活道路がほとんどだった。
警備員(ガードマン)とはクルマで走っていて、道路でよく見かけるあれである。やる前はなんとも思わなかったが、あれはけっこうしんどいアルバイトだ。
まず、給料がとても安い。最低賃金なんてザラである。そして、異様に朝は早いし、拘束時間は長い。寒いわ暑いわだ。運転手や現場作業員から怒鳴られることは茶飯事よ。
さらに驚くことに、警備員のほとんどが60歳以上のジジイばかりなのだ。若いひとなんかほとんどみたことがない。まさに老人アルバイターのセーフティーネットだな。ジジイのみならずババアもけっこう見かける。
警備員同士の人間関係は悪くはない。そのへんはありがたいことなのだが、最悪なのは、派遣先の現場監督さんや作業員のいじめだ。
俺は警備員デビューしたとある初秋のことは忘れない。
少し早く現場に着いた。監督さんらしき人がいたので、あいさつした。「おはようございます。今日からお世話になる吉田ゴンザブローです。」とおもいっきり腰を曲げたが、完全に無視された。聴こえなかったのかなと思い、再度繰り返した。だけどまた無視。三度目、言い終る前に「聞こえてるってぇ。朝から何回もうるせぇーんだよ!」って怒鳴られた。ムカつく男だった。
サワヤという監督さんだったが、最低なヤツだった。
3週間ほど、毎日その監督さんから怒鳴られまくった。
いつか道路でみかけたら石投げてやる!
覚えておけ、サワヤ!
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