吉田ゴンザブロー(老人アルバイター評論家)
昭和24年1月2日生まれ。73歳老人。シニア・団塊の世代を代表し「老人アルバイト列伝」を毎日発信している。サラリーマン時代は経理部長を務めていたが、現在はアルバイトを2つかけもつ下流老人。今日のテーマは、「老ター思い出の一曲「お嫁に行くんだねby水原弘」」です。
晩年は寂しかった水原弘のバカに陽気な歌
老人アルバイター評論家・吉田ゴンザブローです。
今日の老ター思い出の一曲は「老ター思い出の一曲「お嫁に行くんだねby水原弘」」である。
昭和47年の作品。
昭和34年に「黒い花びら」でデビューした水原は、勢いあまって、その曲で日本レコード大賞をとってしまった。
しかし、晩年は寂しいものがあった。
心の闇は深く、アルコール依存症から肝臓を患い、昭和52年に若くして亡くなってしまったのだ。
亡くなる5年ほど前に、歌っていたのが、この「お嫁に行くんだね」で、どちらかといえば暗い歌の多い水原にしては、バカに陽気な歌だったと思う。
部下の女子社員の結婚式で「お嫁に行くんだね」を歌った思い出
俺は、この「お嫁に行くんだね」が大好きで、よく歌っていたのだが、好きが高じて、部下の女子社員の結婚式で歌ったことがある。
しかし、今考えてみれば、この曲の詞はひどすぎる。
お嫁に行くんだね やっと君も
心配してたけど よかったね
まず、結婚する女性に「やっと君も」、「心配してた」とは大きなお世話である。
それだけじゃない。
君と君の彼との 幸せを願って
そして君の子供たちもが すこやかに育つように
新郎との夜の営み(子作り)まで心配しているのである。
ひどい、これはセクハラととられても仕方ない。
しかし、30代だった俺は、そんなセクハラソングを部下の結婚式で歌ってしまった。
なんとも愚かな俺である。
時代がのどかだったんだろうね。その女子社員は俺の歌を聞いて、涙を流していた。
たしかあれは、昭和50年代の最後の頃。
なんともいい時代だったよ。
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